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営業チームの管理に欠かせないCRMツール選びで、多くの企業が迷うのがPipedriveとHubSpotの比較検討です。どちらも世界中で数十万社に愛用されているツールですが、機能の特徴や料金体系には大きな違いがあります。
この記事では、実際の導入担当者が知りたい情報を網羅的にまとめました。
- PipedriveとHubSpotの機能・料金プラン比較
- 各ツールの具体的な操作方法と活用事例
- あなたのチームに最適なCRMの選び方
PipedriveとHubSpotとは?
Pipedriveは、営業活動の可視化に特化したCRM(顧客関係管理)ツールです。2010年にエストニアで設立され、世界179カ国で10万社以上が利用しています。
最大の特徴はパイプライン管理にあります。営業プロセスを視覚的なステージで管理し、どの案件がどの段階にあるかを一目で把握できる設計が他社CRMとは一線を画しています。
- 営業パイプライン管理に特化した直感的なUI
- 豊富なカスタマイズ機能で業界・業種を問わず対応
- 400以上の外部サービスとAPI連携可能
- 日本語UIと日本語サポート完全対応
- 中小企業から大企業まで幅広い導入実績
一方、HubSpotは、マーケティング・営業・カスタマーサービスを統合したCRMプラットフォームです。2006年にアメリカで設立され、12万社以上の企業が活用している業界最大手の一つです。
HubSpotの最大の差別化ポイントはインバウンドマーケティングとの連携力です。リード獲得から商談化、受注まで一気通貫で管理できる統合性は他のCRMツールでは実現困難です。
- 無料版でも本格的なCRM機能を提供
- マーケティングオートメーション機能が充実
- コンテンツ管理システム(CMS)も搭載
- AIを活用した営業支援機能
- 世界最大級のHubSpotコミュニティとナレッジベース
主要機能の詳細解説
営業パイプライン管理
Pipedriveの営業パイプライン管理は、カンバン形式で案件の進捗を視覚的に把握できます。ドラッグ&ドロップで案件をステージ間で移動させるだけで、営業活動の記録が自動的に更新されます。
例えば、展示会で獲得した200件のリードを「初回コンタクト」「提案書送付」「商談実施」「クロージング」の各ステージに分類し、営業担当者ごとの進捗を一元管理できます。特に優秀なのは、各ステージの成約率や平均滞在期間を自動計算し、ボトルネックとなっている工程を特定できる点です。
HubSpotでは、パイプライン管理に加えてDeal Scoring(案件スコアリング)機能が標準搭載されています。顧客の行動データや属性情報を基に、AIが自動的に成約確度を算出し、優先すべき案件を推奨してくれます。
リード管理・顧客情報管理
Pipedriveのリード管理は、シンプルさが最大の強みです。顧客情報の入力項目をカスタマイズでき、業界特有の情報も柔軟に管理できます。Google Workspace連携により、Gmailでの商談履歴も自動的にPipedrive内に記録されます。
HubSpotは、リード管理において圧倒的な情報収集力を誇ります。Webサイト訪問履歴、メール開封率、ダウンロード資料、SNSでのエンゲージメントまで、顧客の全てのデジタル行動を統合的に記録します。例えば、「A社の田中部長が先週3回サービス資料をダウンロードし、料金ページを5分間閲覧した」といった詳細な行動分析が可能です。
メール機能・コミュニケーション管理
Pipedriveのメール機能は、営業活動に特化した設計になっています。メールテンプレート機能で定型文を効率化し、開封率や返信率を追跡できます。また、Email Sync機能により、OutlookやGmailで送受信したメールが自動的に該当顧客の履歴に保存されます。
HubSpotでは、メールマーケティングとセールスメールが統合されている点が特徴的です。マーケティング部門が配信したメールキャンペーンの反応を、営業チームがリアルタイムで確認し、最適なタイミングでフォローアップできます。
レポート・分析機能
Pipedriveのレポート機能は、営業KPIの可視化に強みがあります。売上予測、営業担当者別の成績、案件の進捗状況など、40種類以上のレポートテンプレートが用意されています。特に「Revenue Forecast」機能では、過去の成約データを基にAIが今後3ヶ月の売上を予測します。
HubSpotは、マーケティングから営業までの全ファネルを分析できる統合レポートが秀逸です。「今月のWebサイト訪問者のうち、何人がリードになり、何件が商談化し、最終的にいくらの売上になったか」を一つのダッシュボードで把握できます。
外部連携・カスタマイズ性
Pipedriveは400以上のサードパーティアプリと連携可能で、特にZapierを通じた自動化が豊富です。SlackやTeams、会計ソフトのfreeeやマネーフォワードとも連携でき、日本企業の業務フローに合わせたカスタマイズが可能です。
HubSpotでは、HubSpot App Marketplaceに1,000以上のアプリが登録されており、拡張性は業界トップクラスです。また、REST APIが充実しているため、基幹システムとの本格的な連携も実現できます。
料金プラン比較
Pipedrive料金プラン
| プラン | 月額料金 | ユーザー数 | 主な機能 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| Essential | $14.90/月 | 無制限 | 基本的なパイプライン管理 | CRM初心者・小規模チーム |
| Advanced | $27.90/月 | 無制限 | メール連携・レポート機能 | 本格的な営業管理を開始したい企業 |
| Professional | $49.90/月 | 無制限 | 自動化・高度な分析 | 中規模企業・効率化重視のチーム |
| Power | $64.90/月 | 無制限 | AI機能・高度なカスタマイズ | 大規模チーム・データドリブン経営 |
| Enterprise | $99.90/月 | 無制限 | 無制限カスタマイズ・専用サポート | エンタープライズ企業 |
HubSpot料金プラン
| プラン | 月額料金 | ユーザー数 | 主な機能 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| Free | $0 | 5名まで | 基本的なCRM・1万件連絡先 | CRMお試し・スタートアップ |
| Starter | $50/月 | 2名まで | メール・チャット・フォーム | 小規模チーム・リード管理強化 |
| Professional | $500/月 | 5名まで | マーケティングオートメーション | 中規模企業・本格的なインバウンドマーケ |
| Enterprise | $1,200/月 | 10名まで | 高度な分析・カスタマイズ | 大企業・統合マーケティング |
年払い割引: Pipedriveは年払いで2ヶ月分無料、HubSpotは年払いで10%割引が適用されます。
両ツールとも14日間の無料トライアルが利用可能です。Pipedriveはクレジットカード登録不要、HubSpotは登録が必要ですが自動課金はされません。
おすすめプラン: 営業チーム5名以下ならPipedrive Advanced(月額$27.90)、マーケティングと営業を統合したいならHubSpot Professional(月額$500)から始めるのが最適です。
具体的な使い方・操作手順
ここでは、PipedriveとHubSpotそれぞれで「新規リードの獲得から成約まで」の基本的な営業プロセスを管理する手順を解説します。
Pipedriveの基本操作手順
1. パイプラインの設定 まずは自社の営業プロセスに合わせてパイプラインを設定します。管理画面の「Settings」→「Pipeline settings」から、「New Pipeline」をクリックします。例えば「初回アポ → 提案書作成 → 商談実施 → 見積提示 → クロージング」の5ステージを作成し、各ステージに予想成約率(初回アポ:20%、提案書作成:40%など)を設定します。
コツ: ステージ数は5〜7個が最適です。細かすぎると運用が煩雑になり、粗すぎると進捗管理の精度が落ちます。
2. リードデータのインポート 「Contacts」メニューから「Import data」を選択し、CSVファイルでリード情報を一括登録します。最低限「会社名・担当者名・メールアドレス・電話番号」があれば十分です。インポート時に重複データの処理方法を選択でき、既存データとの統合も自動で行われます。
3. Deal(案件)の作成と管理 パイプライン画面で「+ Deal」ボタンから新規案件を作成します。案件名、予想受注金額、予定クロージング日、担当者を入力し、最初のステージ「初回アポ」に配置します。案件の進捗に応じて、ドラッグ&ドロップで次のステージへ移動させます。
重要: 予想受注金額は控えめに設定することで、より正確な売上予測が可能になります。
4. 活動記録とフォローアップ設定 各案件で「+ Activity」から通話、メール、会議などの活動を記録します。次回のフォローアップ日時を設定すると、該当日にリマインダー通知が届きます。「Activity types」で自社独自の活動タイプ(例:デモンストレーション、技術説明会など)も追加できます。
5. メール機能の活用 「Mail」タブから顧客へ直接メールを送信できます。テンプレート機能で定型文を作成し、「担当者名」のような変数を使って自動的に個人名を挿入できます。送信したメールの開封率・クリック率も自動追跡されます。
6. レポートでの分析 「Insights」メニューから売上予測、営業担当者別成績、パイプラインの健全性などを確認します。特に「Conversion rates」レポートでは、各ステージから次のステージへの移行率を分析し、ボトルネックを特定できます。
7. 自動化の設定 「Automations」機能で、条件に応じた自動アクションを設定します。例えば「案件が10日間同じステージに留まったら、営業マネージャーに通知メールを送信」といった設定で、案件の停滞を防げます。
HubSpotの基本操作手順
1. ワークフローの構築 「Marketing」→「Workflows」から、リードナーチャリングのワークフローを作成します。「Website visit → Email sequence → Sales qualified lead」の流れを自動化し、見込み客の行動に応じて最適なコンテンツを配信します。
2. フォームとランディングページの作成 「Marketing」→「Forms」でリード獲得用のフォームを作成し、「Website」→「Landing Pages」で専用のランディングページを構築します。フォーム送信と同時にHubSpotのCRMに自動的にリード情報が登録されます。
ポイント: フォーム項目は最小限に絞ると、コンバージョン率が向上します。最初は「会社名・氏名・メールアドレス」の3項目から始めましょう。
3. リードスコアリングの設定 「Marketing」→「Lead scoring」で、リードの行動や属性に基づくスコアリング条件を設定します。例えば「料金ページ閲覧: +10点」「デモ申込: +50点」「企業規模100名以上: +20点」のような条件で、優先度の高いリードを自動識別します。
4. セールス活動の管理 「Sales」→「Deals」で案件管理を行います。Pipedriveと同様にドラッグ&ドロップでステージ管理が可能ですが、HubSpotでは顧客のWebサイト行動履歴も同時に確認できるため、より精度の高い営業アプローチが可能です。
5. Eメールマーケティングとの連携 「Marketing」→「Email」で作成したメールキャンペーンの反応を、「Sales」画面で個別に確認できます。「田中部長がメルマガのプラン比較記事をクリックした」という情報を基に、最適なタイミングで営業フォローを実施できます。
活用事例・ユーザーの声
事例1:IT企業のインサイドセールス担当(20代)
従来のExcel管理では、200件の見込み客リストから「誰にいつ何を提案したか」の把握が困難でした。Pipedriveを導入後、全ての営業活動が時系列で可視化され、フォローアップの漏れが月平均30件から3件に激減しました。
「パイプライン画面を見るだけで、今週クロージングすべき案件が一目瞭然。営業マネージャーとの進捗会議も、画面共有だけで完了するので、会議時間が半分になりました。」 — Capterraより
事例2:製造業の営業部長(40代)
200名規模の製造業で、営業チーム15名の活動管理にHubSpotを活用しています。Webサイトでの技術資料ダウンロードから商談化までのプロセスを自動化し、リード獲得数が前年比180%増加、成約率も**15%から28%**に向上しました。
「マーケティング部門が配信したメルマガの効果を、営業チームがリアルタイムで確認できる点が画期的。『この顧客は昨日プレスリリースを読んでいる』という情報があるだけで、商談の成功率が大きく変わります。」 — Product Huntより
事例3:コンサルティング会社の代表(30代)
従業員5名のコンサルティング会社で、顧客の長期フォローにPipedriveを活用しています。プロジェクト終了後も定期的なフォローアップを自動化し、既存顧客からのリピート受注が**年間売上の40%**を占めるまでに成長しました。
「少人数チームでも、企業レベルの営業管理ができています。特に自動化機能により、『半年後にフォローアップ』といった長期的な顧客関係構築が確実に実行されるようになりました。」 — G2レビューより
メリット・デメリット
Pipedriveのメリット・デメリット
メリット
- ✓ 直感的な操作性: 営業未経験者でも1日で基本操作を習得可能
- ✓ コストパフォーマンス: 月額$14.90から本格的なCRM機能を利用可能
- ✓ 日本語完全対応: UI・サポート・ヘルプドキュメント全て日本語化済み
- ✓ 豊富なカスタマイズ: 業界固有の項目追加や営業プロセスの柔軟な設定
- ✓ 外部連携の充実: 400以上のアプリケーションとシームレス連携
デメリット
- ✗ マーケティング機能の制限: メール配信機能は基本的なもののみ提供
- ✗ Webサイト解析機能なし: 顧客のオンライン行動追跡には別ツールが必要
- ✗ レポートの制約: Advanced以上でないと詳細分析レポートが利用不可
- ✗ 大量データ処理: 10万件以上のリード管理では動作が重くなる場合あり
- ✗ 学習コンテンツの不足: 高度な活用方法を学ぶリソースが限定的
HubSpotのメリット・デメリット
メリット
- ✓ 統合マーケティング機能: CRM・MA・CMS・カスタマーサービスを一元管理
- ✓ 強力な無料プラン: 5ユーザー・1万件連絡先まで完全無料で利用可能
- ✓ AI機能の充実: 案件スコアリング・最適コンタクト時刻予測など高度な機能
- ✓ 豊富な学習リソース: HubSpot Academyで無料の認定資格取得可能
- ✓ スケーラビリティ: スタートアップから大企業まで成長に合わせて拡張可能
デメリット
- ✗ 料金の高さ: 本格利用には月額$500以上の投資が必要
- ✗ 学習コストの高さ: 全機能を活用するまでに数ヶ月の習得期間が必要
- ✗ 日本語対応の制限: 一部機能や最新アップデートは英語のみの場合あり
- ✗ オーバースペック感: 営業管理のみが目的なら機能が多すぎる
- ✗ データ制限: 上位プランでも連絡先数やメール配信数に上限あり
競合ツールとの簡易比較
| 項目 | Pipedrive | HubSpot | Salesforce | Zoho CRM |
|---|---|---|---|---|
| 月額料金 | $14.90〜 | $0〜 | $25〜 | $12〜 |
| 日本語対応 | ◎ | △ | ○ | ○ |
| 使いやすさ | ◎ | ○ | △ | ○ |
| マーケティング機能 | △ | ◎ | ○ | ○ |
| カスタマイズ性 | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
| 中小企業向け | ◎ | ○ | △ | ◎ |
使い分けガイド:
- シンプルな営業管理重視: Pipedrive
- マーケティング統合重視: HubSpot
- 大企業・高度なカスタマイズ: Salesforce
- コスト重視・多機能: Zoho CRM
よくある質問(FAQ)
Q. 日本語サポートはどの程度充実していますか?
Pipedrive: 日本語UIは100%対応済みで、日本語でのチャット・メールサポートも平日9-18時で利用可能です。マニュアルやFAQも完全日本語化されています。
HubSpot: UIは日本語対応済みですが、一部の新機能は英語のみの場合があります。サポートは日本語対応していますが、高度な技術的質問は英語でのやり取りになる場合があります。
Q. 無料プランでどこまで使えますか?
Pipedrive: 14日間の無料トライアルのみで、継続的な無料プランはありません。ただし、年間契約で大幅割引が適用されます。
HubSpot: 永続的に無料で使える「Free プラン」があり、5ユーザー・1万件の連絡先・月1,000通のメール送信が可能です。小規模チームなら無料版だけで十分運用できます。
Q. 既存データの移行は簡単ですか?
両ツールともCSVインポート機能で、Excel管理からの移行は比較的簡単です。Pipedriveは「Data import」機能、HubSpotは「Import」機能で、データの重複除去や項目マッピングも自動化されています。他のCRMからの移行も、専用の移行ツールが用意されています。
Q. 解約時のデータ取り出しはできますか?
Pipedrive: 全データをCSV・Excel形式でエクスポート可能です。解約後30日間はデータアクセス権が保持されます。
HubSpot: 無料・有料問わず、全データのエクスポートが可能です。解約後も90日間はデータが保持され、必要に応じてダウンロードできます。
Q. セキュリティ面での信頼性は?
両ツールともSOC2 Type II、ISO 27001認証を取得済みで、GDPR(EU一般データ保護規則)にも完全準拠しています。データは暗号化されてクラウドに保存され、定期的なセキュリティ監査も実施されています。
Q. スマートフォンアプリの機能性は?
Pipedrive: iOS・Android両対応で、デスクトップ版とほぼ同等の機能が利用可能です。オフライン時でも基本的な閲覧・編集ができます。
HubSpot: モバイルアプリも充実しており、外出先からの商談登録・顧客情報確認・メール送信など、営業活動に必要な機能は全て利用できます。
まとめ:Pipedrive vs HubSpot 比較の結論
どちらのツールも業界をリードする優秀なCRMです。まずは無料トライアル・無料版で実際の操作感を確認し、自社の営業プロセスに最適な方を選択しましょう。
この記事の情報は2026年3月時点のものです。最新の料金プランや機能については、各サービスの公式サイトをご確認ください。
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