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Make vs Zapier 比較|ノーコード自動化ツールはどっちが良い?
導入文
業務効率化を進めたい企業や個人にとって、手作業の多いルーティン作業は大きな課題です。メール配信、データ転送、顧客情報の同期など、毎日繰り返される作業に時間を取られ、本来やるべき戦略的な業務に集中できない状況が続いています。
そんな課題を解決するのが、MakeやZapierといったノーコード自動化ツールです。
この記事で分かることは以下の通りです:
- 両ツールの機能・料金の詳細比較
- 実際の使い方・操作手順
- どちらを選ぶべきかの判断基準
Makeとは?
Make(旧Integromat)は、ノーコードでワークフロー自動化を実現するためのSaaSツールです。
2012年にチェコ共和国で設立され、現在世界中で50万人以上のユーザーに利用されています。2021年に「Integromat」から「Make」にブランド変更しました。
Zapierとの最大の差別化ポイントは、視覚的なフローチャート形式でワークフローを構築できることです。複雑な分岐処理や条件設定も直感的に操作できます。
主な特徴:
- 1,800以上のアプリ・サービスと連携可能
- ドラッグ&ドロップでワークフロー作成
- リアルタイムでの実行状況監視
- 高度な条件分岐・エラーハンドリング機能
- 開発者向けAPI・Webhookサポート
主要機能の詳細解説
ワークフロー作成機能(Scenario Builder)
Makeの中核となる機能で、視覚的なフローチャート形式でワークフローを構築できます。各アプリを「モジュール」として配置し、線で繋いで処理の流れを設計します。
例えば、「新しいGmailを受信 → 添付ファイルをGoogleドライブに保存 → Slackに通知」という一連の流れを、3つのボックスを線で繋ぐだけで設定できます。Zapierのような単純な1対1連携だけでなく、複数の分岐処理を同時実行することも可能です。
高度なデータ処理機能(Data Operations)
受け渡されるデータの加工・変換を詳細に設定できる機能です。JSON形式のデータ解析、数値計算、テキスト処理など、プログラミング知識がなくても複雑なデータ操作が行えます。
例えば、CRMから取得した顧客データの「氏名」フィールドを「姓」と「名」に分割したり、売上金額に消費税を自動計算して加算するような処理を、GUI操作だけで実現できます。
エラーハンドリング機能(Error Handling)
ワークフロー実行時にエラーが発生した際の対処方法を事前に設定できる機能です。再試行回数の指定、代替処理の実行、管理者への通知などを組み合わせて、安定した自動化を実現します。
Zapierではエラー時に処理が停止することが多いですが、Makeでは「APIレート制限に達した場合は30秒待機して再実行」「メール送信に失敗した場合は管理者にSlack通知」といった細かな制御が可能です。
実行履歴・監視機能(Execution History)
すべてのワークフロー実行を詳細にログとして記録し、リアルタイムで監視できる機能です。処理時間、使用データ量、エラーの詳細などを可視化して表示します。
月末の売上レポート自動生成ワークフローで異常値が発生した場合、どの段階で問題が起きたかを即座に特定し、修正することができます。
Webhook・API連携機能
独自システムや自社開発アプリケーションとの連携を可能にする機能です。受信したWebhookをトリガーにワークフローを開始したり、外部APIを呼び出してデータを取得することができます。
例えば、ECサイトで注文が確定した際にWebhookを送信し、在庫管理システムの更新、配送業者への連絡、顧客への確認メール送信を自動実行するような、企業レベルの本格的な自動化が構築できます。
料金プラン
| プラン | 月額料金 | 実行回数/月 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 1,000回 | 個人・小規模テスト用 |
| Core | $9 | 10,000回 | 小規模事業者 |
| Pro | $16 | 10,000回 + 追加機能 | 中小企業 |
| Teams | $29 | 10,000回 + チーム機能 | 複数人チーム |
| Enterprise | 要相談 | 無制限 | 大企業・高セキュリティ |
年払いにすると最大20%割引が適用されます。無料プランでは実行間隔が15分に制限され、Premium機能(高度なスケジュール設定、優先サポートなど)は利用できません。
導入recommendation: 最初は無料プランで使用感を確認し、月1,000回を超えるようになったらCoreプランに移行するのがおすすめです。
Zapierとの詳細比較
| 項目 | Make | Zapier |
|---|---|---|
| 設立 | 2012年(チェコ) | 2011年(アメリカ) |
| 連携アプリ数 | 1,800+ | 7,000+ |
| 料金(小規模) | $9/月~ | $19.99/月~ |
| ワークフロー設計 | 視覚的フローチャート | 線形ステップ形式 |
| 実行回数制限 | プランに依存 | プランに依存 |
| 日本語対応 | 部分的 | 部分的 |
使い分けのポイント:
- 複雑な分岐処理が必要ならMake
- アプリ連携数を重視するならZapier
- コスト重視ならMake
- 日本語情報の豊富さを求めるならZapier
具体的な使い方・操作手順
実際にMakeでワークフローを作成する手順を、「新規Gmail受信時にSlack通知を送る」を例に解説します。
Step 1: 新規シナリオの作成
Makeにログイン後、ダッシュボード右上の**「Create a new scenario」ボタンをクリックします。空白のキャンバスが表示されるので、中央の「+」**アイコンから最初のモジュールを追加します。
この段階で処理の全体像を明確にしておくことで、後の設定作業がスムーズになります。
Step 2: Gmailトリガーの設定
アプリ一覧から**「Gmail」を選択し、「Watch emails」**を選びます。Googleアカウントとの連携認証を完了させた後、以下の項目を設定します:
- Folder: 受信トレイを指定
- Maximum number of emails: 1(一度に処理する件数)
- Criteria: 特定の送信者やキーワードで絞り込む場合は設定
Tip: 「Criteria」で条件を絞ることで、重要なメールのみを対象にできます。例えば「from:client@company.com」とすれば特定クライアントからのメールだけを監視できます。
Step 3: Slackモジュールの追加
Gmailモジュールの右側に表示される**「+」アイコンをクリックし、「Slack」を選択します。「Create a Message」**を選んで、Slackワークスペースとの連携認証を行います。
メッセージ設定では、Gmailから取得したデータ(件名、送信者、本文など)を動的に挿入できます。
Step 4: データマッピングの設定
Slackメッセージの内容を設定します。**「Text」**フィールドをクリックすると、Gmailモジュールから取得可能なデータ一覧が表示されます:
- Subject: メールの件名
- From: 送信者のメールアドレス
- Date: 受信日時
- Text: メール本文
例:「新着メール: 「Subject」 / 送信者: 「From.Name」」
Step 5: 実行スケジュールの設定
左下の時計アイコンをクリックしてスケジュール設定を開きます。「Immediately」(即座)または**「Interval」**(指定間隔)から選択できます。
即座実行の場合、新しいメールが届くとほぼリアルタイムでSlack通知が送信されます。有料プランでは1分間隔、無料プランでは15分間隔が最短です。
注意点: 即座実行はWebhookが利用できるアプリでのみ使用可能です。Gmailは対応していないため、通常は15分~1分間隔での実行となります。
Step 6: テスト実行
画面下部の**「Run once」**ボタンでテスト実行を行います。実際のGmailデータを使ってワークフローが正常動作するか確認できます。
エラーが発生した場合は、各モジュールの実行結果詳細を確認し、データマッピングや認証設定を見直します。
Step 7: シナリオの有効化
テストが成功したら、画面左下の**「ON/OFF」スイッチを「ON」**に切り替えてシナリオを有効化します。これで自動実行が開始されます。
活用事例・ユーザーの声
事例1:マーケティング代理店の業務効率化
新規リード獲得から商談設定までのプロセスを自動化。Webフォーム送信 → CRMへの自動登録 → 担当者割り当て → 初回メール送信までを連携させることで、リード対応時間を平均3時間から30分に短縮しました。
「Makeの視覚的なワークフロー設計により、複雑な条件分岐も直感的に設定できています。特にリードスコアリングの自動化は、営業成約率を15%向上させる結果をもたらしました。」 — G2掲載の海外ユーザーレビューより
事例2:EC事業者の在庫・配送管理
注文受付から配送完了まで、複数システム間でのデータ同期を自動化。Shopify → 在庫管理システム → 配送業者API → 顧客通知メールの流れを構築し、手作業による入力ミスを90%削減しました。
「以前は注文処理に1件あたり10分かかっていましたが、Makeで自動化してからは2分以内で完了します。エラーハンドリング機能のおかげで、システム障害時も安心です。」 — Capterra掲載の海外ユーザーレビューより
事例3:コンサルティング会社のレポート自動作成
月次レポート作成業務を完全自動化。各種データ収集 → Excel集計 → グラフ生成 → PDF出力 → クライアント送信までを連携し、月40時間の作業時間を5時間まで削減しました。
「Makeの高度なデータ処理機能により、複雑な計算式やグラフ生成も自動化できました。クライアントからは『レポートの精度と速度が格段に向上した』と評価をいただいています。」 — TrustRadius掲載の海外ユーザーレビューより
メリット・デメリット
メリット
- ✓ 視覚的なワークフロー設計: フローチャート形式で複雑な処理も直感的に理解できる
- ✓ コストパフォーマンス: Zapierと比較して料金が安く、中小企業でも導入しやすい
- ✓ 高度なデータ処理: プログラミング不要で複雑なデータ変換・計算が可能
- ✓ エラーハンドリング: 障害時の対処方法を事前設定でき、安定した自動化を実現
- ✓ 実行状況の可視化: リアルタイムでワークフロー実行状況を監視できる
デメリット
- ✗ 連携アプリ数がZapierより少ない: 1,800個対7,000個で、特定のニッチなアプリとの連携では劣る
- ✗ 学習コストがやや高い: 視覚的で直感的だが、高機能ゆえに初期習得に時間がかかる
- ✗ 日本語情報が限定的: 公式ドキュメントやコミュニティ情報の多くが英語(ただし操作は比較的直感的)
- ✗ 無料プランの制限: 15分間隔実行のため、リアルタイム性を求める用途では有料プラン必須
- ✗ 複雑化のリスク: 自由度が高い分、設計を誤ると不必要に複雑なワークフローになりがち
よくある質問(FAQ)
Q. 日本語に対応していますか?
A. UIは英語ですが、日本語データの処理(メール本文、顧客名など)は問題なく行えます。設定画面も直感的なアイコンが多用されているため、英語が苦手でも比較的操作しやすい設計です。
Q. 無料プランはありますか?
A. はい。月1,000回の実行まで完全無料で利用できます。ただし実行間隔は15分に制限され、Premium機能(高度なスケジュール設定、優先サポートなど)は使用できません。
Q. 解約方法や返金ポリシーは?
A. 設定画面から簡単に解約できます。月払いはいつでも解約可能で、年払いの場合は未使用期間分の日割り返金があります。解約後も残りの期間は継続して利用できます。
Q. セキュリティやデータ保護はどうなっていますか?
A. SOC 2 Type II認証取得済みで、すべてのデータはAES-256暗号化されて保存されます。API通信はTLS 1.2以上で暗号化され、定期的なセキュリティ監査も実施されています。
Q. 他のツールとの連携範囲は?
A. 1,800以上のアプリと連携可能で、Gmail、Slack、Salesforce、HubSpot、Shopifyなど主要なビジネスツールは網羅されています。独自システムとの連携もWebhook・APIで対応できます。
Q. 導入にどのくらい時間がかかりますか?
A. シンプルなワークフロー(2-3アプリ連携)なら30分程度で設定完了できます。複雑な業務フロー全体の自動化でも、1-2週間あれば本格運用を開始できるレベルです。
まとめ:Makeは視覚的で高機能な自動化を求める方におすすめ
- 視覚的なワークフロー設計により、複雑な業務プロセスも直感的に自動化可能
- Zapierより安価でありながら、高度なデータ処理・エラーハンドリング機能を提供
- 中小企業から企業レベルまで、幅広い規模の自動化ニーズに対応
参考・情報ソース
この記事の情報は2026年3月時点のものです。最新の料金プランや機能については、各サービスの公式サイトをご確認ください。
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