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lemlistとは?マルチチャネル営業ツールの機能・料金・活用法
営業担当者やマーケターにとって、リード獲得から商談創出までのプロセスは年々複雑化しています。メールだけでなく、LinkedIn、電話、テキストメッセージなど複数チャネルを組み合わせたアプローチが必要な時代において、これらを手動で管理するのは現実的ではありません。
lemlistは、こうした課題を解決するマルチチャネル営業自動化プラットフォームです。メール配信からLinkedInメッセージ、電話まで統一的に管理し、パーソナライゼーションを効率化できます。
この記事で分かること:
- lemlistの機能と料金体系
- 具体的な設定・操作方法
- 実際の成果事例と活用のコツ
lemlistとは?
lemlistは、コールドメール自動化とマルチチャネル営業を統合したSaaSツールです。フランスのパリで2018年に設立されたlemlist社が開発し、現在世界中で10万人以上のセールス担当者が利用しています。
競合他社との最大の差別化ポイントは、動画・画像のパーソナライゼーション機能です。受信者の名前や会社ロゴを動的に埋め込んだ画像・動画を自動生成し、開封率を大幅に向上させることができます。
主な特徴:
- メール、LinkedIn、電話を一元管理するマルチチャネル営業
- AI搭載の動画・画像パーソナライゼーション
- 高度な配信制御とウォームアップ機能
- CRM・営業ツールとの豊富な連携オプション
- 詳細なA/Bテスト・分析機能
主要機能の詳細解説
Email Outreach(メール配信)
lemlistのコア機能である**メール配信ツール**は、単なる一斉送信ではなく、高度なパーソナライゼーションと配信制御が特徴です。AI機能を使って件名や本文を自動最適化し、受信者の行動に応じて次のアクションを自動実行します。
例えば、新規顧客獲得を目指すBtoB企業が500社にアプローチする際、各企業の業界・規模・ニュースに基づいてメール内容を自動カスタマイズできます。さらに、開封したがクリックしなかった見込み客には3日後にフォローアップメール、未開封の場合は件名を変えて1週間後に再送するといった複雑なシナリオを自動化可能です。
他のメール配信ツールと比べて、配信可能性(Deliverability)の高さが際立っています。独自のウォームアップアルゴリズムにより、新規ドメインでも短期間でスパムフォルダを回避できる仕組みを構築しています。
Dynamic Personalization(動的パーソナライゼーション)
lemlist独自の画像・動画パーソナライゼーション機能では、テンプレート上で指定した領域に受信者の情報を動的に埋め込みます。名前、会社名、ロゴ、ウェブサイトのスクリーンショットなどを自動挿入し、一人一人に向けたオリジナル画像・動画を大量生成できます。
具体的には、不動産会社が新規開拓する際、「「受信者名」様の「会社名」での不動産投資をサポートします」という文字を画像内に自動挿入し、さらに対象エリアの物件写真を背景にした動画メッセージを自動生成するといった使い方が可能です。
この機能により、従来比で開封率が25-40%向上することが報告されており、特にコールドメールの初回反応率改善に効果を発揮します。
Multi-channel Sequences(マルチチャネルシーケンス)
メール、LinkedIn、電話を統合した営業シーケンスを構築できる機能です。一つのキャンペーン内で「メール送信 → LinkedInコネクト申請 → 電話 → フォローアップメール」といった複雑なタッチポイントを自動実行します。
例えば、ITサービスの新規開拓において、初回メールで無反応だった見込み客に対し、2日後にLinkedInで接続申請、承認されたら翌日にLinkedInメッセージ、それでも反応がなければ1週間後に電話でアプローチ、最後にお礼メールを送るという7ステップのシーケンスを自動実行できます。
各チャネルの効果を統合ダッシュボードで一元分析でき、どのタッチポイントで反応が発生したかを正確に把握できます。
CRM Integration(CRM連携)
Salesforce、HubSpot、Pipedriveなど主要CRMとの双方向同期により、lemlist上での営業活動がCRMに自動反映されます。メール開封、クリック、返信などの行動データが商談履歴として蓄積され、営業チーム全体での情報共有が円滑になります。
さらに、CRM上のリード情報を基にlemlistでキャンペーンを自動実行し、結果をCRMにフィードバックする完全自動化も実現可能です。例えば、展示会で獲得した名刺300枚をCRMに登録した瞬間、業界別にセグメント化されたメールキャンペーンが自動開始されるといった運用ができます。
Analytics & Reporting(分析・レポート機能)
リアルタイム分析ダッシュボードでは、送信数、開封率、返信率、商談化率まで詳細な成果指標を可視化します。A/Bテスト機能により件名、送信時間、本文パターンを同時比較し、最適な組み合わせを科学的に特定できます。
チーム管理者向けには、メンバー別の活動状況や成果を一覧表示する管理画面も提供されており、営業チーム全体のパフォーマンス向上に活用できます。
料金プラン
lemlistの料金プランは以下の通りです:
| プラン | 月額料金 | 送信数/月 | 主な機能 |
|---|---|---|---|
| Email Starter | $39 | 1,000件 | メール配信、基本テンプレート |
| Email Pro | $69 | 5,000件 | パーソナライゼーション、A/Bテスト |
| Multichannel | $99 | 5,000件 | LinkedIn・電話連携、CRM同期 |
| Outreach Scale | $159 | 無制限 | チーム機能、高度な分析 |
各プランの想定ユーザー:
- Email Starter: 個人・小規模チーム向け(月1,000件程度の配信)
- Email Pro: マーケティング担当者向け(パーソナライゼーション重視)
- Multichannel: 本格的なセールスチーム向け(統合営業活動)
- Outreach Scale: 大企業・代理店向け(大量配信・複数チーム管理)
14日間の無料トライアルが全プランで利用可能です。ただし、無料期間中は送信数が100件/日に制限され、一部の高度な機能(動画パーソナライゼーション、LinkedIn連携など)は利用できません。年払いを選択すると20%の割引が適用されます。
推奨プラン: 初めて導入する場合は、まずEmail Proプランで効果を検証してから上位プランに移行するのがおすすめです。パーソナライゼーション機能の効果を実感できれば、投資回収は十分見込めます。
具体的な使い方・操作手順
以下の手順で、lemlistを使った営業キャンペーンを実際に開始できます:
1. アカウント設定とドメイン認証
目的: メール配信の信頼性を確保し、スパム判定を回避する
公式サイトでアカウント作成後、左サイドバーの「Settings」→「Email accounts」から送信用メールアドレスを登録します。独自ドメインを使用する場合は、SPF・DKIM・DMARCレコードをDNSに追加する必要があります。lemlistが提供するDNS設定ガイドに従って、ドメインプロバイダーの管理画面で各レコードを設定してください。
重要: Gmailやoutlook.comなどの無料メールアドレスでも開始できますが、独自ドメインを使用することで配信可能性が大幅に向上します。
2. リストのインポートとセグメント化
目的: ターゲットを明確化し、パーソナライゼーションの精度を上げる
「Leads」画面で「Import leads」をクリックし、CSVファイルまたはCRM連携でリードデータを取り込みます。必須項目は「Email」のみですが、「First Name」「Company」「Industry」など詳細情報があるほど、後のパーソナライゼーション効果が高まります。
インポート後、「Tags」機能を使ってリードを業界別・規模別にセグメント化します。例えば「IT_企業_100名以上」「製造業_関東」といったタグを付与し、セグメント別に異なるメッセージを送信できます。
3. キャンペーンの作成と設定
目的: ターゲットに応じた営業シーケンスを構築する
「Campaigns」→「Create campaign」から新規キャンペーンを開始します。キャンペーン名は後で識別しやすいよう「2024年3月_IT企業新規開拓」のような具体的な名前を設定してください。
「Campaign settings」では以下の重要設定を行います:
- Sending schedule: 平日の9:00-17:00に限定することで、ビジネス時間外の配信を避ける
- Daily sending limit: 新規アカウントは1日50件以下に設定し、段階的に増加
- Time zone: ターゲットの所在地に合わせて設定
4. メールテンプレートの作成
目的: 高い開封率・返信率を実現するメッセージを設計する
「Email steps」で各ステップのメール内容を作成します。効果的なコールドメールの構成要素:
件名は15-30文字程度に収め、「「company」の営業効率化について」のような変数を活用してパーソナライズします。本文は150-200文字以内で、相手のメリットを明確に提示してください。
テンプレート内では「「firstName」」「「company」」などの変数を使用し、各受信者に応じて内容が自動置換されます。「Check variables」ボタンで実際の表示内容をプレビューできます。
コツ: 1通目は関係構築、2通目は具体的な提案、3通目は限定オファーというように、段階的に内容を深めていくシーケンスが効果的です。
5. パーソナライゼーション画像の設定
目的: 視覚的インパクトで開封率を向上させる
「Personalization」タブで動的画像を作成します。「Create image」から背景テンプレートを選択し、テキスト領域に「「firstName」様」「「company」」などの変数を配置します。
フォント、色、位置を調整後、「Generate preview」で実際の表示を確認できます。1つのテンプレートから、リスト内の全受信者に対応した個別画像が自動生成されます。
6. A/Bテストの設定
目的: 最適な件名・本文パターンを科学的に特定する
「A/B test」機能で異なる件名や送信時間をテストできます。リストの50%ずつに異なる件名パターンを配信し、48時間後に開封率の高いパターンを残りのリストに自動適用する設定が可能です。
テスト対象は件名、本文、送信時間、画像の4要素から選択できます。統計的有意性を確保するため、最低200件以上のリストでテストを実行することを推奨します。
A/Bテストの鉄則: 一度に複数要素をテストせず、件名のみ、本文のみといった単一要素での比較を行うことで、何が成果に影響したかを正確に把握できます。
7. キャンペーンの開始と監視
目的: 配信開始後の成果を継続的に最適化する
全設定完了後、「Review & Launch」で最終確認を行い、「Start campaign」でキャンペーンを開始します。開始後は「Analytics」画面でリアルタイムの成果指標を監視し、必要に応じてテンプレートや設定を調整してください。
特に開封率が10%未満の場合は件名の見直し、返信率が1%未満の場合は本文内容の改善が必要です。週次でレポートを確認し、継続的にPDCAサイクルを回すことが成功の鍵となります。
活用事例・ユーザーの声
事例1:SaaS企業のセールス担当
課題: 手動でのコールドメール作成に月40時間を費やしていたが、返信率は2%程度と低迷
解決策: lemlistの動的パーソナライゼーションを活用し、受信者の会社ロゴと名前を埋め込んだカスタム動画を自動生成。マルチチャネル機能でLinkedIn連携も同時実行
成果: メール作成時間を月10時間に短縮しつつ、返信率を8.5%まで向上。商談化率も従来の3倍に増加
「画像パーソナライゼーション機能のおかげで、『このメールは私のために作られた』という印象を与えられるようになりました。特にC-levelエグゼクティブからの返信が大幅に増加しています。」 — G2レビューより(SaaS業界・セールス担当)
事例2:デジタルマーケティング代理店
課題: 複数クライアントの営業代行で、個別の業界知識を反映したメール作成が困難
解決策: 業界別テンプレートとA/Bテスト機能を組み合わせ、クライアントごとに最適化されたキャンペーンを構築。CRM連携により成果をリアルタイムで共有
成果: クライアント満足度90%以上を維持しながら、営業代行の売上を前年比150%に拡大
「20社以上のクライアント案件を同時並行で管理できるようになり、ビジネス規模を大幅に拡大できました。特にCRM連携機能により、クライアントへの成果報告が格段に楽になりました。」 — Capterraより(代理店・アカウントマネージャー)
事例3:人材紹介会社のリクルーター
課題: 求職者・企業双方への初回アプローチで差別化が困難。メールの既読率は向上するが、面談設定率が低い
解決策: 動画パーソナライゼーションで求職者の経歴ハイライトを自動生成。企業向けには業界ニュースを織り込んだシーケンスメールを展開
成果: 面談設定率を従来の12%から27%に向上。1件あたりの成約単価も15%上昇
「『あなたの○○の経験に興味があります』という個別動画メッセージの効果は絶大でした。求職者からの信頼度が格段に向上し、独占案件の獲得率も大幅に改善しています。」 — TrustRadiusより(人材業界・リクルーター)
メリット・デメリット
メリット
- ✓ 高度なパーソナライゼーション: 動画・画像の自動カスタマイズにより、従来比25-40%の開封率向上を実現
- ✓ マルチチャネル統合: メール、LinkedIn、電話を一つのシーケンス内で自動実行し、タッチポイントを最大化
- ✓ 優秀な配信可能性: 独自のウォームアップ機能により、新規ドメインでも高い到達率を維持
- ✓ 豊富なCRM連携: Salesforce、HubSpot等との双方向同期で営業活動を一元管理
- ✓ 詳細な分析機能: A/Bテストとリアルタイム分析により、科学的な最適化が可能
デメリット
- ✗ 学習コストの高さ: 多機能なため初期設定に1-2週間程度の時間が必要。動画編集の知識があると活用の幅が広がる
- ✗ 日本語UI未対応: インターフェースは英語のみ。ただしメール本文やテンプレートは日本語入力に完全対応
- ✗ 価格の高さ: 月額$99-の上位プランでないと真価を発揮できず、小規模事業者には負担が大きい
- ✗ LinkedInの利用制限: LinkedIn側の仕様変更により、メッセージ送信数に制限がかかる場合がある
- ✗ 画像生成の制限: 無料プランでは月10枚まで、有料プランでも月1,000枚までのパーソナライズ画像生成制限
競合ツールとの簡易比較
| 機能 | lemlist | Outreach | SalesLoft |
|---|---|---|---|
| 料金/月 | $39-159 | $100-165 | $75-125 |
| パーソナライゼーション | ★★★ | ★★☆ | ★★☆ |
| マルチチャネル | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
| CRM連携 | ★★☆ | ★★★ | ★★★ |
| 使いやすさ | ★★☆ | ★★☆ | ★★★ |
使い分けの指針:
- 画像・動画でのインパクトを重視 → lemlist
- 大企業での本格的セールス管理 → Outreach
- 操作性とサポート重視 → SalesLoft
lemlistは特にBtoB中小企業や代理店で、創意工夫によって大手に対抗したい場合に最適です。一方、既存のセールスプロセスが確立された大企業では、OutreachやSalesLoftの方が適している場合があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 日本語に対応していますか?
A. UIは英語のみですが、メール本文・テンプレート・画像内テキストは日本語入力に完全対応しています。日本語フォントも豊富に用意されており、パーソナライゼーション画像での日本語表示も問題ありません。サポートは英語対応のみとなります。
Q. 無料プランはありますか?
A. 完全無料プランはありませんが、14日間の無料トライアルが利用できます。トライアル期間中は月100件の送信制限があり、一部機能(LinkedIn連携、動画パーソナライゼーション等)は制限されます。クレジットカード登録は必要ですが、トライアル期間内に解約すれば課金されません。
Q. 解約方法や返金ポリシーはどうなっていますか?
A. アカウント設定の「Billing」から「Cancel subscription」でいつでも解約できます。月払いの場合は次回請求日までサービス利用可能です。年払いで購入した場合、30日以内であれば全額返金の保証があります。ただし、返金申請は英語での問い合わせが必要です。
Q. セキュリティやデータ保護は大丈夫ですか?
A. lemlistはGDPR完全準拠で、顧客データは暗号化されてEU圏内のサーバーに保存されます。SOC 2 Type IIの認証も取得しており、企業レベルでのセキュリティ基準を満たしています。メールアドレスなどの個人情報は、アカウント削除時に完全消去されます。
Q. Salesforceなどの既存CRMとの連携は可能ですか?
A. はい。Salesforce、HubSpot、Pipedrive、Zapierなど50以上のツールとAPI連携可能です。CRMのリード情報をlemlistに自動同期し、メール開封・返信などの活動履歴をCRMに逆同期する双方向連携にも対応しています。設定にはAPI キーが必要で、初期設定に30分程度かかります。
Q. 導入から実際に運用開始まで、どの程度の時間がかかりますか?
A. 基本的なメールキャンペーンであれば2-3時間で開始可能です。ただし、パーソナライゼーション画像の作成、複数チャネルの設定、CRM連携などフル機能を活用する場合は、1-2週間の準備期間を見込んでください。lemlist公式のオンボーディングプログラム(英語)を受講すると、効率的に習得できます。
まとめ:lemlistはこんな方におすすめ
- 視覚的インパクトで差別化したい営業・マーケティング担当者
- 月額$99で十分なROIが見込める中堅企業以上の売上規模
- 英語ツールの操作に抵抗がないチームメンバー
参考・情報ソース
この記事の情報は2026年3月時点のものです。最新の料金プランや機能については、各サービスの公式サイトをご確認ください。
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