※ 本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。
Klaviyoは、eコマースビジネス向けのメールマーケティングとマーケティングオートメーションを提供するツールです。従量課金制の料金体系を採用しており、コンタクト数に応じて料金が変動する仕組みになっています。
この記事で分かること:
- Klaviyoの詳細な料金体系
- 各プランの比較と選び方
- 実際のコスト計算方法
Klaviyoとは?
Klaviyoは、eコマースに特化したメールマーケティングおよびマーケティングオートメーションのためのSaaSツールです。2012年にアメリカ・ボストンで設立され、現在130,000社以上の企業が利用している成長中のプラットフォームです。
競合との最大の差別化ポイントは、Shopify、Magento、WooCommerceなどの主要eコマースプラットフォームとの深い統合です。顧客の購買行動データを自動的に収集し、それに基づいた高度なセグメンテーションとパーソナライゼーションを実現できます。
主な特徴:
- eコマースプラットフォーム300以上との連携
- AI駆動の予測分析機能
- リアルタイムの行動トリガーベース配信
- 高度な収益アトリビューション機能
- ドラッグ&ドロップによる直感的なメールエディター
主要機能の詳細解説
メールマーケティング(Email Marketing)
Klaviyoの核となる機能で、ドラッグ&ドロップエディターを使用して視覚的にメールを作成できます。テンプレートは業種別に200以上用意されており、レスポンシブデザインに自動対応します。
例えば、アパレルECサイトが新商品リリース告知を送る際、顧客の過去の購買カテゴリーに基づいて商品画像や価格を動的に変更できます。A/Bテスト機能も標準搭載されており、件名、送信者名、コンテンツを自動で最適化します。
Tip: 配信時間の最適化機能「Send Time Optimization」により、各受信者が最もメールを開封しやすい時間帯に自動配信されます。
マーケティングオートメーション(Flows)
購買行動に基づいたトリガーベースの自動配信システムです。カート放棄、商品閲覧後未購入、購入後のフォローアップなど、25以上のプリセットフローが用意されています。
例えば、顧客がカートに商品を入れたまま24時間経過した場合、自動的にリマインドメールを送信し、さらに3日後に割引クーポン付きのメールを配信するといった複雑なシナリオを視覚的に設計できます。
セグメンテーション(Segmentation)
Klaviyoの最大の強みの一つで、購買履歴、行動データ、デモグラフィック情報を組み合わせた高度なセグメンテーションが可能です。機械学習により顧客の生涯価値(CLV)やリピート購入確率も自動算出されます。
例えば、「過去90日以内に$100以上購入した東京在住の女性で、コスメティック商品を2回以上購入している」といった複雑な条件でリストを作成できます。
SMS マーケティング
メール配信に加えてSMS配信も同一プラットフォームから実行できます。緊急性の高いプロモーションやカート放棄の即座なリマインドに効果的です。
例えば、セール開始の30分前にSMSで告知を送り、メール配信と組み合わせたオムニチャネルアプローチが実現できます。SMS配信は別途従量課金となります。
レポーティング・分析(Analytics)
売上への直接的な貢献度を測定するRevenue Attribution機能により、各キャンペーンやフローがどれだけの収益を生み出したかをリアルタイムで追跡できます。
Googleアナリティクスとの連携により、メール経由の顧客がサイト内でどのような行動を取ったかも詳細に分析できます。コホート分析、RFM分析などの高度な分析レポートも標準搭載されています。
Klaviyo料金プラン
Klaviyoの料金体系はコンタクト数ベースの従量課金制です。メール配信数ではなく、データベースに保存されているコンタクトの総数で料金が決まります。
| プラン | 月額料金 | コンタクト数 | メール配信数 | SMS配信 | 電話サポート |
|---|---|---|---|---|---|
| Free | $0 | 250件まで | 500通/月 | × | × |
| $20〜 | 251-500件 | 無制限 | × | × | |
| Email & SMS | $35〜 | 251-500件 | 無制限 | 従量課金 | × |
| Email & SMS | $60〜 | 501-1,000件 | 無制限 | 従量課金 | ○ |
各プランの対象者:
- Free: スタートアップ・個人事業主(月250件まで)
- Email: 中小規模EC(メール配信のみ)
- Email & SMS: 本格運用を目指すEC事業者
年払い割引: 年間一括払いで15%割引が適用されます。無料プランはメール配信が月500通までという制限があり、SMS配信、電話サポート、高度な分析レポートは利用できません。
まずはFreeプランで基本機能を試し、コンタクト数が250件を超えたタイミングでEmailプランに移行するのがおすすめです。SMS配信が必要な場合のみEmail & SMSプランを選択しましょう。
具体的な使い方・操作手順
実際にKlaviyoを使用してメールキャンペーンを作成し、配信するまでの手順を詳しく解説します。
1. アカウント作成とeコマース連携の設定
Klaviyo公式サイトから「Get Started Free」をクリックしてアカウントを作成します。この段階でeコマースプラットフォーム(Shopify、WooCommerce等)との連携を設定することで、顧客データの自動同期が開始されます。
設定のコツ: Shopifyとの連携時は「Track all events」を有効にしておくと、商品閲覧、カート追加、購入完了などのイベントが自動的に記録され、後のセグメンテーションで活用できます。
2. コンタクトリストのインポート
左サイドバーの「Lists & Segments」をクリック → 「Create List」を選択します。既存の顧客データがある場合は、CSV形式でアップロード可能です。必須フィールドはメールアドレスのみですが、名前、購買履歴、地域情報なども含めると効果的です。
注意点: GDPR対応のため、インポート時には「Double opt-in」設定を有効にすることを推奨します。これにより受信者の明示的な同意が取得できます。
3. メールテンプレートの作成
「Campaigns」→ 「Create Campaign」→ 「Email」の順で進みます。テンプレートギャラリーから業種に適したデザインを選択するか、「Blank Template」から独自デザインを作成できます。
ドラッグ&ドロップエディターで画像、テキスト、ボタンを配置し、「Preview and Test」で各デバイスでの表示を確認します。
操作のコツ: パーソナライゼーション機能として {{ first_name|default:"お客様" }} のような変数を使用すると、受信者の名前を動的に挿入できます。
4. セグメントの作成と配信対象の設定
「Lists & Segments」→ 「Create Segment」で配信対象を絞り込みます。例えば「過去30日以内に購入した顧客」を対象にする場合、条件設定で「Placed Order at least once in the last 30 days」を選択します。
複数条件の組み合わせも可能で、AND/OR演算子を使用してより精密なターゲティングが実現できます。
高度なTip: 予測分析機能「Predictive Analytics」を使用すると、リピート購入確率が高い顧客を自動的にセグメント化できます。
5. A/Bテストの設定
キャンペーン設定画面で「A/B Test」を有効にし、テスト項目(件名、送信者名、コンテンツ)を選択します。テスト配信の割合(10%〜50%)と判定基準(開封率、クリック率、売上)を設定できます。
最適化のポイント: 件名のA/Bテストでは、パーソナライゼーション有無、緊急性の有無、絵文字の有無などを比較することで、ブランドに最適なトーンを見つけられます。
6. 配信スケジュールの設定
「Send Options」で配信タイミングを設定します。「Send Now」(即座配信)、「Send Later」(指定日時)、「Smart Send Time」(受信者ごとの最適時間)から選択できます。
重要な注意点: 大量配信の場合は「Sending Speed」を調整し、1時間あたりの配信数を制限することでISPからのスパム判定を回避できます。初回は時間500通以下に設定することを推奨します。
7. 配信実行と効果測定
「Review and Send」で最終確認後、配信を実行します。配信後は「Reports」セクションで開封率、クリック率、売上貢献度をリアルタイムで確認できます。
「Revenue Report」では、そのキャンペーンから生まれた直接的な売上金額が表示され、ROI計算が容易になります。
分析のポイント: 業界平均の開封率は20-25%、クリック率は2-5%です。これを下回る場合は、件名やコンテンツの改善を検討しましょう。
活用事例・ユーザーの声
事例1:アパレルECのマーケティング担当
カート放棄率85%という課題に対し、Klaviyoの自動フローを導入。カート放棄から1時間後、24時間後、1週間後の3段階でリマインドメールを配信し、段階的に割引率を上げる戦略を実装。結果としてカート放棄からの売上回復率が32%向上し、月間売上が約200万円増加しました。
「Klaviyoのカート放棄フローだけで、月間売上の15%を回復できています。特にSMS連携により、メール未開封者にも確実にリーチできるのが大きなメリットです。」 — G2レビューより(アパレル業界・マーケティング担当)
事例2:化粧品ブランドの経営者
従来のメール配信ツールでは顧客セグメンテーションに月20時間を要していましたが、Klaviyoの予測分析機能により作業時間を月5時間まで短縮。リピート購入確率の高い顧客を自動識別し、パーソナライズされた商品推奨メールを配信することで、既存顧客からの売上が40%向上しました。
「AIによる顧客分析の精度が驚異的です。手動では見つけられなかった高価値顧客セグメントを発見でき、LTV向上に直結しています。」 — Capterraより(化粧品業界・経営者)
事例3:サプリメント通販のCRM担当
定期購入者の継続率向上のため、購買サイクルに基づいた自動配信システムを構築。商品発送タイミングの3日前にリマインド、配送完了後に使用方法のTips、次回注文の1週間前にリピート促進メールを配信。結果として定期購入継続率が68%から89%に向上し、顧客生涯価値が平均43%増加しました。
「顧客の購買パターンを学習し、最適なタイミングでコミュニケーションを取れる点が素晴らしい。解約率が大幅に改善されました。」 — TrustRadiusより(ヘルスケア業界・CRM担当)
メリット・デメリット
メリット
- ✓ eコマース特化の高度な機能: 購買行動データに基づく精密なセグメンテーションと予測分析により、一般的なメール配信ツールでは実現できない高いROIを実現
- ✓ 豊富なプラットフォーム連携: Shopify、WooCommerce、Magentoなど300以上のツールと連携可能で、データ統合の手間が大幅に削減される
- ✓ 収益貢献度の可視化: 各キャンペーンの売上貢献を正確に測定でき、マーケティング予算の最適配分が可能
- ✓ 直感的なビジュアルエディター: コーディング知識不要でプロフェッショナルなメールデザインが作成でき、制作時間を大幅短縮
- ✓ 充実した自動化機能: 25以上のプリセットフローにより、複雑なマーケティングシナリオも簡単に実装可能
デメリット
- ✗ 日本語UIの非対応: 管理画面が英語のみのため、チーム内での運用には英語スキルが必要(ただし、メール本文は日本語対応)
- ✗ 従量課金による予算管理の複雑性: コンタクト数増加に伴い料金が急激に上昇するため、成長期における予算計画が困難
- ✗ SMS配信の高コスト: SMS配信は1通あたり約7-15円と高額で、大量配信時のコスト負担が大きい
- ✗ 高機能ゆえの学習コスト: 豊富な機能を活用するには相応の学習時間が必要で、初心者には複雑に感じられる場合がある
- ✗ データ保管場所の制約: サーバーがアメリカにあるため、データローカライゼーションが必要な企業では利用が困難
競合ツールとの簡易比較
| 項目 | Klaviyo | Mailchimp | ConvertKit |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | $20〜(500件) | $13〜(500件) | $15〜(300件) |
| eコマース連携 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 自動化機能 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| 分析・レポート | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| 初心者向け | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
使い分けガイド:
- 高度なeコマースマーケティングを求めるならKlaviyo
- コストを抑えて基本機能を使いたいならMailchimp
- コンテンツマーケティング中心ならConvertKit
Klaviyoは料金が高めですが、eコマース事業者にとって必要な機能が全て揃っているため、売上向上を重視するなら最適な選択肢です。
よくある質問(FAQ)
Q. 日本語に対応していますか?
A. 管理画面のUIは英語のみですが、メールエディターでは日本語入力・表示に完全対応しています。送信者名、件名、本文すべてで日本語が使用でき、文字化けの心配はありません。ただし、サポートドキュメントやヘルプページも英語のため、ある程度の英語スキルが必要です。
Q. 無料プランはありますか?
A. はい。Freeプランでは250件のコンタクトまで無料で利用でき、月500通のメール配信が可能です。ただし、SMS配信、電話サポート、高度な分析機能は利用できません。有料プランへのアップグレードはいつでも可能で、データの移行は自動的に行われます。
Q. 契約の解約方法と返金ポリシーは?
A. アカウント設定画面から「Cancel Subscription」を選択するだけで簡単に解約できます。年間契約の場合、30日間の返金保証があります。月間契約は当月末まで利用可能で、次月の課金は停止されます。解約後もアカウントデータは60日間保持されるため、再開も容易です。
Q. データのセキュリティ対策はどうなっていますか?
A. SOC 2 Type II、GDPR、CCPAに準拠した厳格なセキュリティ基準を満たしています。データは256bit SSL暗号化で保護され、AWSの冗長化されたサーバーに保存されます。また、2要素認証、IPアドレス制限、アクセスログの監視機能も標準搭載されています。
Q. 他のマーケティングツールとの連携は可能ですか?
A. 300以上のツールとの連携が可能です。主要なものとして、Shopify、WooCommerce、Salesforce、HubSpot、Google Analytics、Facebook、Zapierなどがあります。APIも公開されているため、独自システムとの連携も開発できます。連携設定は多くの場合、数クリックで完了します。
Q. 導入から運用開始までどれくらい時間がかかりますか?
A. 基本設定であれば1-2時間程度で完了します。eコマースプラットフォームとの連携設定で30分、初期テンプレートの作成で30分、テスト配信の実施で30分が目安です。ただし、複雑な自動化フローの構築や大量データの移行が必要な場合は、1-2週間の準備期間を見込んでおくことをおすすめします。
まとめ:Klaviyoはeコマース売上向上を本気で目指す方におすすめ
- eコマース特化の高度な機能により、一般的なメール配信ツールでは実現できない精密なマーケティングが可能
- 従量課金制で初期費用は抑えめだが、成長に伴い料金は上昇するため、ROIを意識した運用が重要
- 英語UIという障壁はあるものの、売上向上効果は非常に高く、本格的なECマーケティングには最適な選択肢
→ Klaviyo 公式サイトへ
参考・情報ソース
この記事の情報は2026年3月時点のものです。最新の料金プランや機能については、各サービスの公式サイトをご確認ください。
まずは無料で体験
Klaviyo を無料で試してみる
無料プランあり・3分で登録完了